
糖尿病による頭痛とは
糖尿病は脳梗塞、脳出血の重要な原因となります。
多くの脳卒中で入院する患者様が糖尿病を持たれています。脳卒中になるまで気づかず治療を受けていられていない方も多くいらっしゃいます。

糖尿病の現状
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が不足することで、血液中のブドウ糖(血糖)が増加してしまう病気です。 日本では約1,000万人以上が糖尿病または糖尿病予備軍と言われており、国民病とも呼ばれています。
糖尿病は全身の血管や神経に障害を与えるため、糖尿病の患者さんは寿命が短くなります。 脳卒中、心筋梗塞、認知症の重要な危険因子となります。
糖尿病の怖さ
初期段階では自覚症状がほとんどない
気づかないうちに全身の血管がダメージを受ける
脳卒中のリスクが2〜3倍に上昇
心筋梗塞のリスクも大幅に増加
失明や透析のリスク
寿命が約10年短くなる可能性
糖尿病の症状
糖尿病の初期には自覚症状がほとんどありませんが、高血糖が続くと以下のような症状が現れることがあります。
こんな症状がある方は要注意!
上記の症状が複数当てはまる場合や、家族に糖尿病の方がいる場合は、早めに受診することをお勧めします。
症状がなくても、定期的な健康診断で血糖値をチェックすることが重要です。
糖尿病の合併症
糖尿病が怖いのは、合併症です。高血糖状態が続くと血管が痛み、血管障害や動脈硬化が進行します。
命に関わる合併症
生活の質を低下させる合併症
糖尿病神経障害
手足のしびれや痛み、手足の先の感覚が鈍くなる、立ちくらみ、下痢、便秘、排尿障害、勃起障害などの症状が出ます。 しびれは手袋や靴下で覆われる部分に、左右対称に現れる傾向があります。
重症化すると、手足の先に潰瘍や壊疽(えそ:体組織の腐敗)を起こし、最悪の場合、切断が必要になることもあります。
糖尿病網膜症
血糖値が高い状態が続くと、目の網膜の細い血管が詰まるため、酸素や栄養分が不足し、網膜症を発症します。 初期には自覚症状がほとんどないため、治療が不十分だと気付かない間に病状が進行します。
進行すると失明に至ることもあります。日本における失明原因の第2位が糖尿病網膜症です。
糖尿病腎症
腎臓は、血液をろ過して尿を作る重要な臓器であり、毛細血管が密集しています。 高血糖により腎臓の毛細血管がむしばまれていくのが、糖尿病腎症です。
進行すると血液透析治療が必要になります。糖尿病腎症は、日本における透析導入の原因の第1位の疾患であり、患者数は年々増加しています。 透析導入となると、急速に全身の血管の動脈硬化が進み、寿命が格段に短くなります。
合併症は予防できます
これらの合併症は、早期発見・早期治療により予防することができます。
定期的な検査と適切な治療により、合併症の発症・進行を防ぎます。
糖尿病の診断
糖尿病の診断は、血糖値とHbA1cの値で判定します。
血糖値(グルコース)
検査時の血糖値を反映します。食事による影響が大きく、一日の中で変動します。 空腹時血糖値と随時血糖値があります。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均値を反映し、とても重要な指標です。 食事の影響を受けないため、糖尿病の診断や治療効果の判定に用いられます。
糖尿病の診断基準
以下のいずれかに該当すると糖尿病型と判定されます:
1
HbA1c
6.5%以上(正常上限は 6.2%)
3
随時血糖値
200 mg/dL 以上(いつ計測しても)
2
早朝空腹時血糖値
126 mg/dL 以上
4
経口ブドウ糖負荷試験
2時間値 200 mg/dL 以上
糖尿病予備軍(境界型)
空腹時血糖値 110〜125 mg/dL、または HbA1c 6.0〜6.4% の方は、糖尿病予備軍です。 生活習慣の改善により、糖尿病への進行を予防できる可能性があります。
糖尿病の治療
脳卒中予防の立場から、糖尿 病に対する食事・運動指導及び薬物治療を行っております。
治療の3本柱









